第1章 はじまり
ミへーラフィ侯爵家には実子の長男と次男がいる
女としてミへーラフィ侯爵家の子供はマキアのみとなる。
「ザハヤは、デビアン帝国が参加する会議関連を任せた。」
長男のザハヤ・ミへーラフィはヒューニンザ帝国の副大臣として勤めている。
「ジリュウには、デビアン帝国と行う軍事演習の総督だ。」
次男のジリュウ・ミへーラフィはヒューニンザ帝国の軍に所属していて、階級は少将となる。
そこまで話した養父ズイキはマキアを見ると、
マキアは右手を左胸に当てて軽く頭を下げながら
「私には、何を求めておりますか?」
「マキア、お前はデビアン帝国から来る皇族の次に最重要人物の相手と軍事演習の魔法関連を指示して、まとめろ。」
「はい。お養父様…精一杯に務めさせていただきます。」
そして、時は戻り 現在に至る
養父との会話を話した
「マジで言ってるの??マキア」
そう言いながら怒りを露わにしているのが顔を見るだけでわかるクイト
「なんでそんなに怒ってるの?」
「怒るにきまってる!!」
と言いながら
=ダァン!!と大きな音で執務机がクイトの両手に叩かれた
あまりの勢いにマグカップが倒れそうなのを、マキアは左手を軽く下から上に振るとマグカップは元通りになった
「あっぶないわね…」
「紅茶はまた入れてあげるよ!なんでその指示を受け入れたんだ!!」
「なんでって…養父の指示よ?」
「どっちかでいいだろ?要人の相手だけか、軍事演習の魔法関連かのどっちか!」
こう怒ってくれるクイトに困りながらも嬉しいのはある。