第11章 かいかいぱーてぃー
「えぇ……嫌いです。だから当時の私は拒否したんです。
私はミへーラフィ侯爵家の者でハイブ伯爵の希望を受け入れて良いことありませんから……」
「とすると…憲兵のヤツか?」
察したギルヴァに頷くマキア
「はい。
憲兵所属でジザンバ侯爵一派にいるテオバル伯爵家の者でした。
今も違法カジノの捜査は続いていて、
当時から難航してるので捜査を手伝うならと……
ハイブ伯爵に対して取引を提案したのです。」
「…まぁ、カジノによく行く客なら捜査を手伝わせるのはいいのかもな。
新しい客として潜入して馴染むのを待つよりかはいいよな。」
「捜査の解決になるならと……
2人が結んだ契約魔法の証人として、私も黙ってることにしたのです。
まぁ……黙ってる代わりに色々お願い事はすることありますけどね。」
「それで態度が変わったのか……」
「…優しくする必要ありませんから。」
「てか、ココ(会場)で話をしていいことなのか?」
「それならご心配なく…」
そう言いながら大きめの1歩で前に出て、
マキアが立ってた場所に緑色の魔法陣があったが薄くなり消えると周りの音が、先程より鮮明に大きく聞こえてくる。
「ハイブ伯爵家と話す時には風属性で話してる内容を聞かれないようにしてるのです。」
「なるほど……さすがは魔法塔のエースだ。」
「エースではないですからね。さて……」
マキアはたまたま通った給仕からグラスを2つ受け取り
「私達も動いて交流していきましょうか?」
グラスの1つをマキアから受け取ったギルヴァ
「そうだな…。んじゃ…どうぞ?ミへーラフィ侯爵令嬢…」
「ありがとうございます。ガイベルド大将軍様」
ギルヴァが空いてる片腕を差し出し、マキアが腕を通して組む
2人は歩き出し会場を周り始める。
「ミへーラフィ侯爵令嬢、よろしいでしょうか?」
「お初にお目にかかります。ガイベルド大将軍様」
ヒューニンザの貴族達が、挨拶したいと2人に声を掛けてくる。
マキアは微笑み挨拶をして…
ギルヴァも丁寧に挨拶をする…