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魔族と人と、、、

第11章 かいかいぱーてぃー




「あら?…遅刻はしたのに…
今朝、更新された開会パーティーの資料は読んでるのね?ハイブ伯爵」

「はい!その…入場の時に居なくて申し訳ございません!」

「ハイブ伯爵、資料見てるなら言っておくけど……
ギルヴァ様はデビアン帝国の公爵令息であるし……
お養父様と対等に話を出来る方よ。」

マキアの話にハイブ伯爵家の者達は頭を上げて、え!?と驚く

「あぁ……ミへーラフィ侯爵とね……」

「す……すごいですね……」

ギルヴァの反応に驚いてばかりいるハイブ伯爵家の者達


悪い笑みのマキアは扇子を優雅に扇ぎながら

「ねぇ……また黙っててあげるから…分かるわね?」

「はい!もちろんです!!」

声を揃えて返事をしたハイブ伯爵家の者達




ガエテ皇太子達の傍に給仕の手配をするよう指示したマキア

ハイブ伯爵家の者達が急いで会場担当を探しに行くのを見送ったギルヴァとマキア

「ふぅ……」

扇子を閉じて終わった安心から吐息を漏らしたマキアの顔を覗き込むギルヴァ

「見たことないマキアをまた発見できたな」

「私に合わせて下さり感謝いたします。」

「あんな態度にしたのは、何かしたのか?ハイブ伯爵家は…」

「ハイブ伯爵夫人は普通の方です。
当主のハイブ伯爵は賭け事が大好きな方なんですよ。
それで去年、魔法塔が違法カジノの取り締まりをする憲兵団を手伝うことになりまして…」

「その違法カジノの客としてハイブ伯爵がいた…」

「えぇ……それもご長男のマックル卿も一緒にです。」

「違法カジノについては厳しい処罰があるのか?」

「細かいことは分からないですが……
基本は罰金と魔力制限があると聞きました。」

「ほぅ……黙ってるとは?」

「本来であればミへーラフィ侯爵一派の家と分かれば……
家は一派から追放され、他の一派にも入れません。
ただ当時の取り締まりの時にハイブ伯爵を見つけたのは…
私と、憲兵団に所属してる別の一派の家臣の方でした。
ハイブ伯爵は罰は受けるから…
伯爵という爵位の維持と
ミへーラフィ侯爵一派には秘密にして欲しいと……」

「よく受け入れたな?マキアはそういうのは嫌がるかと思ったが?」

ギルヴァの反応を見て、溜息をつくマキア
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