第10章 がいこうかい かいし
「それで…さっき会場で軽く言ったが…
聖クルセミア教会のことだが……俺ら(デビアン帝国)は、アイツらを嫌ってるんだ。だから対等を維持したい。…理由は色々あるから言いたいんだが……」
ギルヴァはガエテ皇太子の方を見る
「うーん……皇太子である僕としては
マキア令嬢は、ギルヴァとスヴァガルやってるのもあるから…話してもいいけど……でも…色々と考えちゃうな……
あとは、マキア令嬢が聞いても大丈夫ならかな??」
話が真剣な事なんだろうと思ったマキアは軽く深呼吸し
「お話しすることで、お力になれれば私は喜んでお力になりますが…
私はヒューニンザ帝国の民なので、
話をしたことでデビアン帝国皇帝陛下から、皆様が罰を受けるのであれば、私はそれは嫌なので聞きません。」
「マキア……」
マキアの意思にギルヴァ驚く
「あー……父上…皇帝陛下からの罰はないと思うよ。
そこまで国家機密ではないし。確信がない内容だからね。
分からないことばかりなんだよね……
我が国の問題をマキア令嬢に少し背負わせちゃうことはいいのかな…」
「そういうことですね……
私は話の内容を、ヒューニンザ帝国魔法塔にも、ミへーラフィ侯爵家にも…もちろん他にも話すつもりはありません。
ご心配でしたら、契約書を結ぶことを提案致します。
私は背負うのは苦ではありません。
ヒューニンザ帝国の民として問題に対して解決の力添えをしたいのです。。」
マキアの話を聞いたガエテ皇太子はギルヴァに頷く
「……ありがとう。マキア……じゃあ、聞いて欲しい。」
ギルヴァは話をし始めた。
デビアン帝国には、反帝国軍が国内にいること。
反帝国軍が、光属性の魔道具を使って戦ってること。
光属性の魔道具を、聖クルセミア教会が協力したかもしれないこと。
簡単にだがそれらを話をし終わると……
マキアは顎に片手の親指を添えて考えながら
「なるほど……確かに考えてしまう内容ですね。
ヒューニンザ帝国は聖クルセミア教会と繋がりがありますから……
ヒューニンザ帝国の民として侯爵令嬢としての立場を使って、ご協力できるかもしれません。」
「いいのか?…マキア」
ギルヴァが驚き聞く