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魔族と人と、、、

第10章 がいこうかい かいし




「異界に住むミルア達の考えは分かってるわよ。
…でもね…私はヒューニンザ帝国の侯爵令嬢だし…。
皆様はデビアン帝国からいらした賓客よ。
……だから…分かってるわよね?…ミルア…」

ミルアに注意を含めての話をしたマキアに、クスクスと笑うミルア

「〜分かってるわよ?
だから、今ここにワタシがいるし…
他の召喚獣も主が呼んでくれれば喜んで来るわ〜」

マキアの肩に擦り寄るミルア

「〜なーんかさ…召喚魔法を使う者達の中には、
召喚獣を雑に扱おうとする者も居るのよ。
国や組織の野望なんかの為にね?
……だから、考えをちゃんと伝えときたくて話したのよ……
あ!もちろん!主が願うなら喜んで動くからね!〜」

ミルアは愚痴を言いながらも、すぐにマキアに甘えた声を出す

そんなミルアにマキアは大きく溜め息をついて、デビアン帝国一行に頭を下げる

「私の召喚獣が失礼な発言をし謝罪致します。」

「〜なーんで!主が謝るのよー〜」

「ミルア……会場にいるエンガのこと連れてきなさい。」

「〜えー??あの会場に行くの?〜」

「……ミルア…」

ジッと見るマキアに
ブーっと文句言いながらもミルアは笑顔で、光属性の白い魔法陣を展開させて消えた。

「改めて、皆様…申し訳ございません…」

「いや……召喚獣としての考えを聞けた良い機会だったよ。」

「主を大切にしてるのは…素敵だと思うわ。」

「ガエテ皇太子殿下…エマリビア皇太子妃…寛大なお心に感謝致します。」

「ちょっと緊張しちゃったけど、聞けて良かったわ。」

「謝ることはないよー。」

「ビィナさん……レンヒさん……ありがとうございます。」

ギルヴァがマキアの傍に寄り、マキアの額を優しく指で突っつく

「気にしすぎだよ。大丈夫だからな。」

「あっ……ギルヴァ様……ありがとうございます。」

額を軽く擦るマキアに、ギルヴァは頷く


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