第1章 はじまり
アラバサ皇帝の問いに笑顔で頷くガエテ皇太子
「いいですよ。父上。ただ…あと2人の追加参加をお認めくださいませ。」
そう笑顔でお願いしながら一礼するガエテ皇太子に、アラバサ皇帝は「ほぅ?」と言うと
ガエテ皇太子は指を1本立てて
「1人は、私の妃であるエマリビアです。皇太子と妃殿下までいれば、なめられることは無いでしょう?」
笑顔で言うガエテ皇太子に、アラバサ皇帝はフッと鼻で笑いながら
「実際はどうなんだ?」
「まぁ、エマリビアは人間にめっちゃ興味あるそうですよ。文化などが主にね。夫として妻には喜んで貰いたいじゃないですか。」
「まぁ、良かろう……ワシも同じことするしな…」
そう答えるアラバサ皇帝は了承と受けたガエテ皇太子はニッコリと笑う
魔族は女性を大切にはする
側室は迎えるも、平等にとはあるがやはり正妻が一番はある。
「あと、1人は誰だ?ガエテ」
そう聞くアラバサ皇帝に笑みを浮かべながらのガエテ皇太子は、アラバサ皇帝から視線を別の方に向ける
それが…
「君だよ。ギルヴァ:ガイベルド大将軍」
そう指名されたギルヴァは、(やはり、俺か…)と思って軽くため息ついたが立ち上がり
「参加の提案をしたのもありますし。聖魔法だけでなく他国の軍関連には大変興味があるので…ご同行させていただきます。皇太子陛下」
答えたギルヴァに笑顔でうんうんと頷くガエテ皇太子
すると、アラバサ皇帝が軽く手を叩き
「決まりだな。」
そう言いながら、指を鳴らすアラバサ皇帝に空中にて、黒い便箋により何かを書き蝋で封をしデビアン帝国の国紋を押された。