第1章 序章
何……どうなってるの……?これ
生と死の狭間??なわけ無いか…こんな狭っ苦しいはず…
それに段々と息苦しくなってきた……
ここから出たい…っ!
親に無理やり習わされた空手……こんな事に使うとは思わなかったけど……
「はっ……!!!」バキッ
目の前の壁のような物を思いっきり蹴っ飛ばす
するとバコンッと外れて、視界が明るくなる
が、狭い空間で思いっきり目の前を蹴ったせいで勢いに負けて目の前にすっ転んでしまう
「うわっ…!!」
一応受け身を取ったので顔面から落ちることはなかったが、さっき蹴っ飛ばして自分の下に落ちてる壁のようだった物をみてみると
それは壁ではなく、棺のような形をしていた
後ろを見てみると、やはり棺があったので、私がさっき蹴っ飛ばしたのは棺の蓋だったらしい
ーーというかっ何で私が棺に!?ー
「え………」
いきなり明るくなった視界が眩しくてよく見えなかったが、周りには同じような棺がいくつも浮いている。
さらに黒いローブを纏った集団が列を作って立っていた
「え…っ!?誰…というか…何処…ここ」
???「ちょっと!!自分から出てきてしまうなんてどれだけせっかちさんなんですか!?」
「!?!?誰!?!?」
目の前にいきなり画面を被った男が現れる
大きなステッキを手に持ち、黒いマントと帽子を被っていて、しかも背中に羽根?がついてる!?
いかにも怪しすぎるので取り敢えず構えておく
???「ちょっとちょっと!落ち着いてください、別に怪しいものでは…」
「怪しいから警戒してるんですよ!!ここは何処で、何で私は棺なんかに入れられてたんですか!?」
???「何が起きているか分からないんですか?恐らく移動中に記憶が混濁してしまったんでしょう。よくあることですから安心してください」
「いや答えになってないです…説明をお願いしたいんですけど…」
???「ここはナイトレイブンカレッジ。優れた魔力を持つ者だけを集めた、ツイステッドワンダーランドきっての魔法士養成学校です!私はこの学園の学園長。ディア・クロウリーです。」
まほう…?魔法ってあのアニメ…とかの?何だか凄くリアルな夢……
「いっ…た」
痛みがした所を見ると、擦りむいたのか血が滲んでいた…。