第1章 序章
スマホは圏外……常識もいまいち分からないし……
そもそも魔法って……ファンタジーだけの世界じゃないの!?
このまま帰れなくなったらどうしよう……
空手の試合……勉強…試験……夕霧家の跡継ぎ……
花火「…!!」
ブンブンと頭を横に振りかぶる
こんな時にまで何を考えているんだ私は…!!
今は夕霧家の心配なんてしてる場合じゃない…!!
私はあの人(お母さん)とは違うんだ!!!
花火「紅葉……どうしよう……私がいなきゃあの子が…」
クロウリー「ふむ……どうやら嘘はついていないようですね。」
無意識に肩が震えていたらしい
背後から私の背中を見守る学園長は察してくれた
クロウリー「取り敢えず、もう夜です。学生の貴方を街に放り出す訳にもいかない。」
コツコツと外に出て、そのまま階段を降りる学園長に付いていく。
どうやら今では使っていない寮があるらしい…
私はそこを借りることになった
花火「あの…ありがとうございます」
クロウリー「少しボロ…いえ、趣のある建物ですが、掃除をすれば充分寝泊まりできるでしょう!私、とびきり優しいでしょ〜!」
花火「あはは……(今ボロって言いかけた…?)」
とはいえ、、今持っているのはスマホだけだし、無一文の私が文句を言える立場じゃないよね……
財布は置いてきちゃったけど、、学校のバックは持ってるし……予備の制服とか服も少しなら…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
連れてこられたのは、凄く趣のある……
悪く言えばボロボロの屋敷だった
しかも庭の地面が整備されていないので、ボコボコしていて歩きにくい…!!
花火「わっ…」
ガシッ
クロウリー「おっと…大丈夫ですか?」
花火「すみません…石に躓いて…。ありがとうございます」
視界が悪いと危ないな…
足もさっきの騒ぎで怪我したし…
今更隠すものでもないので、パーカーのフードをとった
それを見た学園長が一瞬、私の方をじっと見た
花火「どうかしたんですか?」
クロウリー「いえ、貴方が魔法を使えていたら、ポムフィオーレ寮に入る可能性もあったと思うのですが…勿体ないなと…」
花火「え……えー?」
ポムフィオーレ寮ってナニ?てか貶されてる…?これ