第8章 再会(さいかい)
全身の使い方
それに対しての合格だったらしい
次からは全身の力がある程度無いといけないのだが
それを1周出来るぐらいにはなったと認めたからこそと
伝えられた
本当にやばい道らしい
のだけれど…
きっとお前なら大丈夫だ
との師匠の言葉に、私は嬉しくなって笑った
どんな道だろうかと、内心ワクワクしながら
1日の療養期間(勉強は自由にしていいとのことだったのでまとめを作っていた)を終えて
(非常に充実した毎日を送っていたことを姉にも伝えようと纏めて書いていた)
こちらに来てから半月と1日を越してから…
案内されるがままにいくと…そこは……
断崖絶壁だった……
下には川が凄い勢いで流れていて…
落ちたら確実に死ぬことがわかった
他にも底なし沼(鹿や猪の骨が浮かんである)がすぐ下にある、縄渡り地点
鍛冶師に協力して作ってもらったらしい、とても頑丈なもの(縄)
その時…私の頭の中は……
しのぶ(拝啓
お父さん、お母さん
…私…死にます)顔面蒼白
恵土「しのぶ
おーい
しのぶ〜?
お~い
お~い!」
そのまま数分間戻ってこなかった
テロップ『アラウンドザワールド♪
が浮かんでくるレベル(西遊記)だった』
それから…
それを50周して、1時間を切れるようになるまで
更に半月も費やされるようになった
それを見て、全集中・常中をしながらのそれに
全身の動きと力みの無駄の無さでは無く、全身の全力の常時維持を鍛える為だと伝えられた
つまり全身の筋肉を鍛えながらも全力の常時維持と…
それを受けて、やっと…筋力と筋持久力に重きを置いた、持久力鍛錬なのだと知った
恵土「もう半月やれば自然と同じ速度で行けるようになるはずだ
1周(20km)3分と同じぐらいになるまで、もう少しだ
地道になるが、頑張ろうな?」
しのぶ「はい…」
音を上げたくなるのもわかる…
それぐらいの練度を求められた
50周(100km)5分…
そうなるまで、気が遠くなるほど周回し続けていた……
そうして続ける内、自ずと無駄な力みと動きが次第に抜けていき、2週間を過ぎる頃には5分を切るようになっていた……
その後…
屋敷に戻るように促され
そのまま3日間休むように言われ、申し付けられた
精神的にもきちんと休むべきだと……