【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第8章 「アシンメトリー・ナノ・ループ・ビーズ**」
わ、わわわわ私は、そんなものをカーテンに巻いていたの!?
(だ、だから……!)
昨日、虎杖くんがあの窓際を見た瞬間に固まってたの!?
伏黒くんに至っては、あからさまに目を逸らして、そこから一言も喋らなくなってたし……!
いや、待って。
あんなものを部屋に堂々と飾っているってことは。
つまり、『私が夜な夜なこれを使って、一人でえっちなことをしてる』と思われたかもしれない……!?
(絶対に、とんでもないへんたいだと思われた……っ!)
むり。むりむりむりむりっ!
は、恥ずかしすぎて、今すぐ粉々になって消え去りたい〜〜〜っ!
石のように固まって動けなくなった私を覗き込んで。
先生が、顔の前でヒラヒラと手を振った。
「おーい。ー? 生きてるー?」
パチンと目の前で指を鳴らされて、意識が現実に戻る。
「今度から、略してANLBって呼ぶ?」
「呼びませんっ! それ、今すぐ忘れてくださいっ!」
「……で? これ、どうする?」
「す、捨てるに決まってます!」
「もったいない。せっかくが選んだのに」
「選んでません!!」
先生はケラケラ笑いながら、手に持っていたピンクのチェーンを私の目の前に垂らした。
連なったハートが、これ見よがしにゆらゆら揺れる。
「今夜、僕が正しい使い方……たっぷり教えてあげようか。がまだ知らない、すっごく気持ちいい新しい世界……見せてあげる♡」
「〜〜〜ッ!! いやぁぁぁっ! ぜっっっったいに、いやですぅぅぅっ!!」
私の情けない絶叫は、平和な高専の空にどこまでも響き渡っていった。
──「アシンメトリー・ナノ・ループ・ビーズ」 了。