【呪術廻戦/五条悟R18】── 花冠の傍らで ──
第4章 「咲きて散る、時の花 後編**」
「にキスを教えたのは……僕だから」
その声と同時に、先生の指が私の手首を掴む。
「えっ……あ、っ!」
ベッドの端に座っていた私は、引き寄せられるようにバランスを崩し、気づけば先生の胸元に倒れ込む形になっていた。
驚いて顔を上げると、
「……っ、ん……!」
唇が塞がれた。
柔らかく触れたと思ったのも束の間、歯列の隙間をこじ開けて、舌が深く差し込まれる。
(だめ……五条さんが見てるのに……っ)
反射的に先生の肩を押し返す。
けれど、その体はびくともしない。
「先生、ん……だ、め……っ、あっ……」
顎を軽く持ち上げられ、首の角度を変えられる。
逃げようとする隙間すら与えられず、
口内をくまなくなぞられ、舌先で敏感な箇所を擦られる。
唾液が混ざり、くちゅっ、と濡れた音がこぼれた。
「ん、んっ……ふ……っ」
息の合間から漏れた声も、容赦なく奪われていく。
片腕が背中をしっかりと押さえ込み、もう片方の手が腰を撫で上げるように滑る。
シャツ越しに先生の肌の熱が伝わる。
(熱い……)
逃げようとしても力が入らない。
耳元でお互いの濡れた呼吸が重なる。
唇からゆっくりと、舌が抜けていくとき、
濡れた糸が一瞬だけ音を立てて切れた。
唇が離れたあとも、私はまだ上手く息ができなかった。
頬が火照り、頭の芯まで痺れて、うまく言葉が出てこない。
「は、僕だけ見てればいいの」
先生の声が耳元で響いた。
その瞳が私を見つめている。
「君がキスしたとき、はこんな顔になった?」
そう言って、先生は視線を五条さんに向けた。
「は?……俺にはできないって言ってるように聞こえるんだけど」
五条さんは一瞬、眉をひそめるが、すぐにその瞳には熱が宿った。
「だったら、比べてみればいいじゃん」
その瞬間、五条さんの上半身がすっとこちらに傾いた。
「え……っ?」
動けないまま見上げると、彼の顔がすぐ目の前にあって――