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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第21章 「可惜夜に眠る 前編」


「ー、起きなさーい。朝よー!」

 

お母さんの声が、階段の下から聞こえる。
けど、まくらに顔をぎゅってくっつけた。
まだねむい。
さむい。おふとん、あったかい……



「……おきてるよー……」



もごもご返事だけはしたけど、からだはおふとんの中。
あともうちょっとだけ……って思って、またくるまった。
また、ねちゃいそう……



「ー! どこが起きてるのよ!」



その声と同時に、部屋のドアが勢いよく開いた。



「ひゃっ……」



廊下の冷たい空気が部屋に一気に入ってくる。
お母さんがズンズン入ってきて、カーテンをシャッ!て開けた。



「うぅ……まぶしぃ……」



私はまくらで顔をかくしたけど、お母さんの手がふとんをつかむ。

 

「ほら、起きなさい! 朝ごはんできたわよ」



ふとんがばさっと剥ぎ取られた。



「さむい、さむいってばー!」



私はダンゴムシのように、くるっと丸まった。

 

「じゃあ、あったかくしてあげよっか?」

 

お母さんがニヤッとして、手がこちょこちょって伸びてくる。

 

「きゃはっ……や、やめ、くすぐったいっ!」

「ほらほら、起きなさーい!」

「やだぁ、くすぐったい〜! おなかいたい〜!」



ベッドの上でごろんごろん転がって、私は必死でにげる。
お母さんの指がわき腹をくすぐるたび、ぞわぞわして、笑いが止まらない。
でも、その手はぽかぽかしてる。
冬なのに、なんでこんなにあったかいんだろ。
おふとんの中よりも、ずっとあったかい。



「おねぼうさんは、くすぐりの刑でーす」

「むりっ、起きる、起きるからぁー!」

 

でもお母さんの顔は、すっごく楽しそう。
私も笑いながら、泣きそうな声になってた。

 

「朝から元気だなぁ」

 

今度はお父さんが部屋に入ってきた。

 

「、おはよう」

「おはよ、お父さん」

 

私はなんとか上半身を起こして、お父さんに手を振る。

 

「ほら、朝ごはん食べるぞー」

 

でも、またごろんと布団に戻った。
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