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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第17章 「花は蒼に濡れる**」


そして――


唇がそっと、耳にやわらかく触れた。
ふいに触れたその熱に、全身がびくりと震える。


そのまま柔らかな唇が耳たぶをそっと挟み、
ゆっくりと、じっくりと舌先がそこを撫でてくる。

 

「……っ、あ、……せん、せ……っ」

 

舌先がそこをかすめるたび、微細な電流のような感覚が身体に流れ込む。
堪えきれず、先生の腕にぎゅっとしがみついた。


耳たぶを甘く噛んでは、また唇で挟み、舌でなぞる。
優しく、でも逃がさないように何度も。



「……ん、ぅ……っ」

 

耳の奥がじんじんと熱くなっていく。
それに連動するように、下腹のあたりまでじわじわと熱が降りてきた。
 

(だめ、これ……頭、ふわふわする……っ)

 
唇を塞ぎたくなるほどの声が、喉の奥でせり上がる。
でも、それを察したかのように――

 

「……声、我慢しちゃダメだよ」


 
耳元で、先生がそう囁く。
その吐息ごと、身体の奥まで侵されていくようだった。


唇が耳を離れたと思った瞬間、すぐに首筋へと落ちてきた。
首にかかった髪をそっと払い寄せ、唇が首筋へと下りてくる。

 

「……ん、っ……」

 

首のうしろをなぞるような吐息が、もうすでに汗ばむ肌の上を這っていく。


唇が何度も何度も柔らかく吸い付き、熱を移すように押し当てられる。
そのたびに息が漏れ、体の奥がきゅうっと締めつけられていく。



「……ぁ……っ」

 

自分の声が思ったより甘くて、恥ずかしくなる。
止めたくても止まらなくて、息のリズムが乱れていく。


(……首、くすぐったい……)

 
でも、そんな戸惑いなんておかまいなしに、唇はじわじわともっと下へと降りてきた。
喉元をなぞり、鎖骨へと辿り着くと――

 

「ここ、いつも綺麗だなって思ってた」

 

先生の唇が鎖骨のくぼみにそっと触れる。
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