第16章 副隊長、告白します
通信機を耳につけてこのちゃんを呼ぶ。
「呼ばんくてええから!僕と2人でおってや!」
彼はすぐにこのちゃんに来るなと言った。
出てってよ…どうしてこんなにお願いしてるのに、出て行ってくれないの…。
3人で話し合おうと無理やりこのちゃんを呼んだ。
ベッドに座ってボーッと空を眺める。
隣に座った彼は好きや、君しかいらへんと何度も呟いた。
ノックをされたので鍵を開けて彼女を招き入れ、また鍵をかけた。
座ってとこのちゃんを彼の隣に座らせる。
「このちゃん、ごめんね…責めるよりも先に謝るべきだった。何も知らずに彼とのこと、相談してごめんなさい。」
「違うよ!私が何も言わなかったんだから、謝らないで…。」
さっきのことも謝った。
恐らく、彼の気持ちは彼女にあるだろうと告げる。
すぐに彼は否定したが、私にはそうとしか思えなかった。
「このちゃんにあげる。」
嫌な言い方してしまうのは許して欲しい。
「なに勝手に決めとんのや。そこまで言われるんやったら、僕ももう知らへん。」
彼に腕を掴まれて引き寄せられると、彼はこのちゃんを押し倒した。