第8章 年下幼馴染はご乱心✿保科宗四郎✿
服を脱いでいると洗濯機ん中入れといてと声が聞こえてきたので、言われるがままに入れて浴室に入る。
宗四郎くん家にお世話になるなんて思わなかった。
シャワーを浴びているとシャンプー等を持ってきていないのに気付き、借りるでと呟きながら置いてある物を使った。
身体を拭いていて気付いたことがある。
着替えを持ってきていない。
なんで早く気付かなかったんだ。
一応、何日か分はリュックに入れて持ってきたのだが、他の荷物は明日届くことになっている。
そのリュックがリビングにあるのだ。
仕方ないと思い、タオルを巻いて脱衣所を出た。
宗四郎くんにありがとうと声をかけながらソファに置いてあるリュックに手をかける。
「なっ……あ、すまん。着替え持っていかへんかったもんな。」
ソファに座っていた彼が私を見てすぐに目を逸らした。
別に見てもええんやけど…めっちゃ恥ずいんやけどね。
宗四郎くんと声をかけながら彼の膝の上に跨り肩を掴んだ。
「それはあかんやろ……女の子がそんなえろいことするんやない!」
「宗四郎くん、好きやで…?」
わーわーと言いながら耳を塞ぎ始める。
顔も逸らしているのでイラついて、無理やりこちらを向かせキスをした。
「待てへんよぉ…宗四郎くん……いろんなことしたいぃ…。」
「……急がなあかんな。僕もやから…。」
抱きつけば頭を優しく撫でてくれる。
視界に入った首筋に噛み付いて、痕が残る程強く噛んだ。
痛いと声を上げたが引き離すことはしなかった。
歯を離してぺろぺろと舐めてから、何度も口付ける。
「なぁ、噛むんやなくて、せめてキスマにしてくれん?痛くて敵わんわぁ。」
キスマ?と首を傾げると思いっきり吸ってと首を差し出してくる。
キスマってそうやってつけるんや…知らんかった。
何度も吸って幾つもの痕をつけ、じーっと宗四郎くんを見つめた。
ん?と首を傾げる彼を見てぷくぅと頬を膨らませると、シャワーを浴びてくるからと膝の上から寄せられた。
「なんでつけてくれんの!私は宗四郎くんのもんやで!」
「もーそんな怒らんで。我慢出来んくなるから堪忍してや。」
結局寝る時も別々で、何も用意してないからとベッドを使わされ、宗四郎くんはソファで寝た。