第2章 溺愛
私には恋人がいます
私はその人が大好きです…
でもそれ以上に彼氏は
私のことが大好きです…笑
仕事終わり秘密の待ち合わせ場所で
彼が来るのを待っていると
いつもなら人通りもほとんどない場所なのに
今日に限って
なんだかこちらをちらちらと見る
男の人が1人…
嫌な予感がして
背中を向けて見たものの
ゆっくりと近づいて来たその人は
案の定…
「今お暇ですか…?
もしよかったら近くのカフェでお茶でも」
なんて一昔前のセリフで
私に話かけてくる…
だから慌てて
「すごーく忙しいので
カフェには行け,…」
そう言いかけたところで
タイミング悪く
「くるみ…何してんの?
もしかしてナンパされてたとか笑?」
なんて笑い声がして後ろを振り向くと
ナンパ男の後ろに
声とは違いまっったく笑っていない
恐ろしい形相の照が立っていて
背筋がヒンヤリと冷たくなるのを
感じた…