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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第1章 【弟】




たった一瞬で、勝手に写真アプリを開かれ、勝手に弟の写真を見せつけられた俺だけど、フワッフワ星人だから、泪に何か言っても仕方ないのだ。


「へーお前良い兄ちゃんだな!弟の、こんな満面の笑みの写真スマホに入ってるなんて...」


と、瞬は俺の肩を組んでくる。
だけど、俺はまたため息をついた。


「"浮気"防止だってよ。」


瞬は、予想通り、ポカンとした。
泪は、「綺麗な人なんだねぇ、弟さん」と微笑み、サラッサラの長い髪を楽しげに揺らした。


「"土日は、お兄ちゃんは僕としか一緒にいちゃいけません!"って...」


瞬は、若干助けを求めるように泪の方を見た。
そして俺は机につっぷす。


「かっ..カワイイ弟じゃんよぉ、なぁ?今時お兄ちゃん大好きっ子でさあ...」


俺はカバンの上に、もふっと拳を置く。


「可愛くねぇよっ!素直にだいすきだいすき毎日言われてこええわ俺はっ!」


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