第28章 下着✿番外編
ありがとうと言いながら頭を動かしたので顔を離すと上を向いたので、その形のいい唇に自身のそれを重ねる。
「え、セックスしてええの?」
「なんでそうなるの…。」
「美影やってほんまはしたいくせに。」
バカと呟きながら弧を描くその唇にまた重ねた。
触れるだけで離れようとしたら後頭部を押さえられて、激しく舌が絡まる。
「で?したないん?」
とろとろにされた頃離されて、意地悪く笑う彼の顔を見つめた。
意地悪しないでと蕩けた顔で睨むと、こちらを向きソファに手をついて背中を伸ばした彼はまた唇を重ねてくる。
宗四郎にキスされると何もかもどうでもよくなってしまう。
絡んだ舌は離れて吸われて、解放されると今度は唇を食まれてまた舌が絡む。
お互い舌を出して絡めると、部屋に卑猥な水音が響いた。
飲み込むことを忘れた唾液が彼の口の中に入り、喉仏を上下しながらそれは彼の一部になった。
「んぅ…やえへ…あ…。」
上手く言葉を紡げない私に片方の口角を上げた彼は開眼しかぶりついてきて、激しく私の口内を犯して離れていく。
糸を引いた唾液が中心で溜まり、重力に負けて落ちた。
「パンツまで染みてもうてるな。」
パジャマの緩い短パンの隙間から手を忍び込ませて、下着の上から割れ目をなぞられる。
足を閉じようとしても反対側の手で太腿を押さえられていて、閉じることは出来なかった。
「脱ごか。宗四郎くんが気持ちようしたるで?」
腰のゴムに指がかかったので慌てて止めようすると、優しく微笑まれる。
「宗四郎…。」
「ん?なぁに?」
「好き…。」
「ははっ、僕も好きや。美影の全部愛してんで。」
倍返しされた…胸がきゅうとなって眉間に皺を寄せて彼を見つめる。