第28章 下着✿番外編
「これ…めっちゃ履いて欲しいかも…。」
でも嫌がりそう…誕生日に嫌なことしたくないな、とスマホで男性の下着を見ながら考える。
そろそろ宗四郎の誕生日なのだが、プレゼントに頭を捻る。
これは別で渡そう、うん、どうしても履いてもらいたい。
そう、私が今見ているのは、陰茎を入れる部分があって象の鼻のようになっている、エレファントブーメランパンツというものだ。
絶対えろい子とか言われそうだけど、履いてみて欲しい。笑ったらごめん。
おっと、先っぽに布がないのもある。
え、こんなのもあるの?Tにはなっておらず、片側だけに伸びていて、本当に必要最低限しか隠れていないようなもの。
先っぽ開いてるのにしよう、イくとこ見たいとか、別にそういうわけではない、断じて。
というかどうしよう…本当に私えろいこだよ…宗四郎のせいだ、きっとそうだ。
「なに見てるん?」
お風呂から上がってきたパンツ一丁の彼に話しかけられて、慌ててスマホの画面を消した。
「見られたら困るもん見てたん?」
「え?あ、うん…まだ見ないで。」
まだ?と首を傾げたが、それ以上見ようとはして来なかったので胸を撫で下ろして、来てと膝を開いた。
ソファに座っている私の目の前に座った彼のタオルを奪って髪を拭く。
一通りタオルドライを終わらせ、ドライヤーの電源を入れた。
「ん〜気持ちええ…ちんこも気持ちようなりたい。」
「……もう少し待ってね。」
突然えっちなことを言い出すのでそう言うと、少しってどのくらい?と聞かれので、少しだよと返す。
「ドライヤー終わったら抱いてええ?勃った。」
え、ドライヤーで勃ったの?
「あと少しでなんの日か分かるでしょ。」
我慢してとドライヤーを置いて抱き締める。
さらさらでふわふわの髪に顔を埋めた。