第25章 とある一週間✿番外編
その後、訓練場に行き武器の使用感を確かめることになった。
改良を加えた物は完成にはまだ時間がかかるらしく、それまでこのプロトタイプを使うことになる。
どうやら、先に専用武器を渡していたキコルちゃんから訓練を行うらしく、私たちはオペレーションルームに移動した。
保科副隊長は取材班まで呼んでいて、用意周到のようだ。
キコルちゃんの専用武器は刃幅が広い直刀の大刀のような物だ。
余獣を難なく倒していき本獣と相対しているが、蟹なので甲殻が硬く、刃が通らないようだ。
プロトタイプの斧を使い本獣を倒した。
どうやら、キコルちゃんには斧の方が合っているらしい。
今度は私が訓練を行うようだが、副隊長はまだキコルちゃんと話している。
彼女が帰ってきてすぐ隊長を交えて3人で話していたくせに…。
楽しそうに副隊長と話すキコルちゃんを見てすぐに目を逸らした。
2人の横を通り過ぎようとしたら、亜白隊長が期待していると笑いかけてくれたので、感謝を述べてオペレーションルームを出た。