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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


街中を歩いていると、少し視線を向けられている気がして周りを見てみると、女の人たちが宗四郎を見ていた。

わかる…見つめたくなるのはわかる。かっこいいもん。


「なぁ、これかけてや。他の男共が君のことばっか見とる。」


サングラスを手渡されて言われる通りかけたが、これが必要なのはあなたでは?

いや、宗四郎のかっこよさは、こんなサングラス如きじゃ隠せないか。


レストランに着くと、そこまで高級という感じでもなくてファーストフード店みたいな感じでもないので、とてもいい雰囲気だった。

ドレスコードはあるようだが、普通に入れたので大丈夫なのだろう。


運ばれてきた料理はどれも美味しくて、ほっぺが落ちそうだった。


「ははっ、可愛ええなあ…ほんまにええ…。」


あまり大きな反応は見せていなかったのだが、彼にはそれが可愛く見えたようで、ニコニコと笑っている。

恐らく、料理の横に置かれたワインのせいだろう。

私は弱いので外では飲まないことにしている。


食べ終わり外に向かう彼にお会計は?と聞くと、どうやら私がお手洗いに行っている間にすでに済ませたようだ。

この場合って私は払わなくていいってことだよね?
誕生日だし…。

逆に出したらいけない気がしたので、気にするのはやめて、宗四郎の手を握った。


最寄り駅について歩いていると、突然彼が立ち止まったので顔を見る。


「なぁなぁ、今日もうちょい飲んでええ?」


コンビニを指差して言っているので頷いた。

普段あまり飲めないのだ、飲める時に飲んでもらって構わない。

たぶん、明日も飲むと思うけど…。

というか、明日はさすがに私も飲んだ方がいいんだろうか。

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