第20章 結婚
彼女の愛液で濡れた指を舐めていると、振り向いてやめるよう言ってくる。
今までいくらでも舐めてきたのに。
「手、離して…。」
「あ、すまん。痛かったか?」
首を横に振りながら僕の方に身体を向け、熱を持った僕の中心に手を這わせてきた。
その手を掴んで触らなくてもいいと指を絡めてギュッと握る。
どうして?と首を傾げる彼女が可愛くて、額に口付けた。
「しやん。だって君、したら、したいだけなんか言うもん。」
「っ!ごめん…。」
「ん、僕も意地悪な言い方した。」
申し訳なさそうな顔をした彼女を抱き寄せて謝る。
起き上がってノンアルコールのウェットティッシュを取り、冷たいけど我慢してやと言って、濡れたソコを拭いて自身の指も軽く拭いてから、抱きしめて目を瞑った。
したいと呟く彼女の額に口付けておやすみと言う。
僕もしたいけど、今したら明るくなってしまう。
未だに硬さを保ったままの僕のソコに太腿を擦り付けてきて、口ですると言ってくるが、ほんまにええからと彼女の身体に足を絡めた。
「ごめんなさいぃ、もう言わないからぁ、したいだけなんて言わないから…したいぃ…。」
そんなしたくなってるん?
でも、僕だって何回も言われて傷付いた。
全然信じてもらえへんし。
「しやんて。まだイき足りひんならイかせたるから。自分がしたかったらそう言うくせに、僕が無理やりしたら怒るんやな。」
つい言ってしまった。
僕が強く言えることちゃうのに…。
彼女は目を伏せて謝り、僕と距離を取って背を向けてしまった。
「うっぐえぇ…。」
「ごめんやん、もう寝よや。朝なってまう。」
お腹に手を回して引き寄せたら変な声を出させてしまったようだ。
彼女も諦めて寝てくれるようだから、そのまま目を瞑って眠った。