第13章 指輪
ギュウと膣に力を入れてヒクヒクと締めつければ、こらと怒られてしまった。
「どこでそんなん覚えてきたん?元々、僕のにキュウキュウ絡みついてきとんのに、締めつけたら余計あかんくなるやん。」
さっき宗四郎さんにときめいて締めつけた感覚を覚えてしまって、やってみると出来てしまった。
「そんなに、ドキドキさせないで…。」
赤紫の瞳が熱をこもらせて、私を捕らえて離さない。
前髪をかき上げて露出させた額にキスを落とす。
やっぱり、おでこ出すのも似合うなぁ。
「そないなこと言ったって…美影も僕のことドキドキさせてんねんで?」
宗四郎さんもドキドキすることあるんだと笑えば、僕をなんやと思うとるんと睨まれる。
「美影のこと想うと、いっつも心臓痛なるんや…ほんま、惚れすぎやって呆れてまう。やから、惚れさした責任取ってもらうで。」
僕に甘えてくる君に惚れたんやと胸に頬を擦り寄せて、好きやぁ君なしじゃもう生きられへんとボソボソと呟いてるのを聞いて笑ってしまった。
私と同じくらい好きになってくれてるんだと嬉しくて…。