第6章 慰労会
背を向けて歩く宗四郎さんに先輩は敬礼をし、戦力になれるよう頑張りますと、志向を述べる。
「私も、あなたが背中を預けられるくらい強くなります。」
彼はずっと想い続けてきた男だが、それ以前に憧れの人なのだ。
ふっと一瞬笑みを零すと、次の瞬間には先輩の首を絞め、調子に乗るなボケ!と戯れていた。
あれって、戯れてるよね…。
「君もや!そう簡単に預けてたまるか!83%維持出来るようにしぃ!」
「ひぃいっ!?あはっあはは!ちょっ、やめっ…!」
私は脇腹を擽られてしまった。
その擽ったさに身を捩りながら逃げようとしたが抜け出せず、彼が止めるまで耐えるしかなかった。
先輩は這いつくばり、骨抜きにされた私は尻餅をついて後退りする。
「なんや美影、そんな足開いて…遊んで欲しいんか?」
その言葉にバッと足を閉じて、大事なとこを手で隠すように座り込んだ。
宗四郎さんはニコニコと笑い、楽しそうだ…。
先輩は宗四郎さんに首を絞められた苦しさと、私に向けてのセクハラ発言に顔を赤くし、失礼しますと苦しそうな声を出した。
「でもまあ、1%くらいは期待しといたる。…君はまあ、すぐそうなるやろ。」
彼の顔は優しい笑みに変わっていた。
そして宗四郎さんは庁舎に戻ると言い、私に今日は相手出来んくてごめんなあとニヤリとやらしい笑みを向けた。
本当にもう、先輩の前で色々と……。
「もう寝ろよ。」
「「了!」」
すごく優しい声で寝ろよと言われたので、先輩と2人になったところで悶えた。
そんな私を見ながら、先輩は引いていた。
副隊長オタクでごめんなさい…。