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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第6章 慰労会


「お前ら...わかっとるんやろな。今、見聞きしたこと全部忘れや。」


え?なに?

その瞬間、男の声が2つして、足音がしたかと思えば、遠ざかっていった。


え、見られてた?うそ......。


どうやら彼は、私が果てる直前から気付いていたらしい。
何故やめなかったのかと問えば、やめたら怒るやんと言って笑った。


宗四郎さんはベルトを締めると、一緒にトイレに向かった。

私はあそこを拭いてからうがいをし、彼は手を洗ったようだ。


2人で部屋に戻り、先程の女性を見るとまだ顔が青ざめている。


そして、あの男2人は誰かと視線を巡らした。

とある2人が気まずそうに顔を逸らしている。
出雲くんと神楽木くんだった。

まさかあの2人だとは...。


何もなかったかのように自分の席を目指す彼の後をついていった。


その後はお酒は飲まなかった。
先程の状態を見たからか、副隊長も飲ませては来なかった。

そのかわり、副隊長が相当飲んでいる。


「副隊長、そんな飲んで大丈夫なんですか?」


「さっきまで宗四郎さん言うてたやろ〜。宗四郎さん呼んでやぁ...。」


これは...とても酔っているようだ。

久しぶりに飲んだからか、止まらないらしい。


思いっきり私に体重をかけてきていて、すごく重い...。

彼は細身に見えるが、実は筋肉がすごくて結構重いのだ。


耐えきれずに後ろに身体を動かすと、肩から滑り落ちて太腿についた。
どうやらさっきとは立場が逆転したようだ。

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