第5章 嫉妬
ベッドの上で悶えると好きな人の匂いに包まれて、また悶えてしまう。
そんなことをしていると、10分も経たずに宗四郎さんが戻ってくる。
座り直して髪を整えた。
「ふっ、何してたん?」
見られていたらしく、笑われてしまう。
平静を装っておかえりなさいと彼の方を向くと、何も着ずに、下着すら身につけず、髪を拭いていた。
「しっ、下着くらい履いてください!」
「もう何度も見たやーん。......なんや、興奮するんか?」
揶揄われると思ったら、耳元で艶めかしく囁かれる。
いや、それも揶揄ってるんだろうが...。
「そんな反応すんなや、襲いたなるやろ。」
どうやら耳まで真っ赤になってるらしく、耳たぶから耳輪を舐め上げられる。
その擽ったさに身体を捩り声を漏らした。
「お、襲ってくれても...。」
つい、思っていることが漏れてしまった。
アホかと頭を軽く叩かれてしまう。
全裸のままの彼の腕を引っ張りベッドに寝かせようとすると、彼はあっさり、それに従うように仰向けで横になると、ベッドが軋む音がした。
「僕が襲われるんか?」
揶揄うように笑って、腰の上に跨った私を引き寄せ抱きしめる。
「エロい子に育ててもうたなあ。」
「なので、責任取ってくださいよ...。」
そういうことしないと言ってた通り反応がない彼の股間に、疼いている私のソコを擦り付けた。
しない言うたやろと腰を抑えられる。
「宗四郎さんのせいで我慢出来ないぃ...。」
全裸で耳なんか舐めたりするから...。
鼻にかかる甘えた声を出し、胸に顔を擦り寄せる。
しゃーないなぁと言う割には、開かれた瞳に熱を宿していた。