第6章 二人?でアオハル
五条悟を殺すために私を狙うのと、
私の体質が邪魔だから私を狙うのと。
私にとってはまったく意味が違ってくる。
「傑さんは京都で行きたいところある?」
私は笑顔を作り、傑さんに言った。
「うーん。私は正直京都には何度も来ているからね。特にないよ。が行きたいところ行こう。」
「じゃあ…もう新幹線向かいますかー。」
「…。」
「こんな体質だとおもいっきり楽しめないし、もっとわかってからがいいと思わない?」
「、気にしなくていいんだよ?自分のせいで狙われるとか、そんなこと考えてるんだろう?」
「…。」
私は小さく首を振った。
「悟ほどじゃないけれど、私も日本に4人しかいない特級呪術師の一人なんだ。」
私は顔を上げた。
「四人しかいないの…?」
「うん。悟が飛び抜けてるけどね。特級は国家転覆を計れるくらいの強さで決められてるから、私もまぁまぁ力ある方だよ。」
ーー…国家転覆?
規模が大きすぎて私は頭でぐるぐる考えた。
「転覆させるの?」
「はは、しないよ。そのくらいの力が有るってこと。だから、外に出られる時に遊んでいいから。」
傑さんはそう言ってはくれたけど、私はやっぱり観光する気にはなれなくて…。
私を狙って特級クラスの呪霊が来たら、傑さんならきっと大丈夫なんだろう。
でも京都は昔から土地柄呪霊が多いと言っていた。
「本当に大丈夫だよ。悟さんも生徒さんたちも修行頑張ってるし、行こっか。」
私はそう言って、駅へと足を向けた。
「じゃあさ、。」
「ん?」
「向こうに帰ったら、呪力を操る練習…しないか?」