第6章 二人?でアオハル
「の眼鏡姿、エロくて好き。」
「な、何言ってるの…!」
これは借り物で呪物だ。
これがないと呪霊どころか呪力も見れないのに。
「私も……その、悟さんのサングラス姿のほうが…好き…です。」
「でもさ、眼鏡同士だとキスする時邪魔にならない?」
「…。」
見た目の話をしてるんじゃないのか。
と、思ったけど、私は特に突っ込まなかった。
手を合わせ、指を絡め眼鏡同士で見つめ合っていると、悟さんのスマホが鳴った。
「いいところで。」
ちっ。と舌打ちをしつつ悟さんは届いたメールを確認していた。
「あーりゃりゃ。ま、仕方ないか。」
一人でスマホを見ながら返信している悟さんの横で、私は再び手の呪力集めの練習を始めた。
「ー、一緒に高専行くよー。」
「え?」
今日は午後から悟さんが用事あるから家で大人しくしている予定だったはずだ。
「傑の連れがさ、怪我しちゃったらしくて、連れ添ってるからこっち来れないんだと。」
「連れの人…大丈夫なの?」
「だーいじょうぶ。大したこと無いんだけど、まだ15歳だから傑にそばにいてほしいんだってよ。あの子傑のことだーいすきだから。」
「そっか、それはそばにいてあげてほしいね。」
「うん、だから今日はは僕といてね。」
「はーい。」
高専にいくのは傑さんと稽古場に行って以来だ。
「ま、今日は悠仁と稽古の予定だから、は横で見ててくれるだけでいいよ。」