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【R18】俺のヒーローはαでした

第2章 予感


千明side

退学するための手続きや書類に目を通す。
やっぱり親の印鑑やサインがいるようだ。
試しに母親に電話をかけてみたが出なかった。
1度家に帰るしかないようだ。

すると先輩からメッセージが届いていた。

『ちょっと会えないか?』

その文章を見て少しドキッとした。
嬉しいのか?
それとも怒り?
分からない。
でもこの胸が熱くなる感じは先輩を好きになった時と似てる。
やっぱりまだ好きなのだろうか。
一体何の用なのだろうかと疑問を持ち、返信した。

『時間が出来たら連絡します。』

傍から見ても俺はこれだと都合のいいヤツなのだろう。
それでもいい。
もしかしたらよりを戻せるのかもしれない。
そしたらここを出て佐野にも迷惑がかからなくなる。

「……大丈夫……だよな……」

そう呟いて天井を見上げる。
明日も朝からバイトだ。
早めに寝よう。
そう思い、俺は電気を消した。
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