第12章 服を贈る理由
---現在
「美味かったな!」
『うん、そうだね。』
「ふっ、緊張したか?」
『うん、、、でも楽しかった、、、昔みたいで』
森さんとの食事会は本当にただの食事会だった。
帰ってきてほしいとかそんな話もなく、ただ普通に話をした。
探偵社員の話も上がった。
どうやら森さんは与謝野先生とは知り合いのようだ。
森さんがやけに与謝野先生のことに詳しかったからだ。
そんなこんなで平和に終わった食事会にほっと息をついた。
森さんを見送ってから、私たちもエレベーターに乗り込んだのだが、、、、
ドンッ
『んっ///んっ、はっ、、待って、んっ』
エレベーターの扉が閉まったと同時に壁ドンされ接吻(キス)されたのだ。
抵抗しようにも力で中也に敵うはずもなく、、、
「ちゅ、、、もう我慢できねぇ、、、」
『待って、、、家まで、、ッ!』
エレベーターの扉が開いた途端、手を引かれ部屋へ放り込まれ再び壁ドンされる。
「此処ならいいか?」
『部屋とってたの?』
「当たり前ぇだ。こんな着飾った手前を抱かない訳にはいかねぇだろ?」
ドレスの裾から手を忍び込ませ私の太腿を厭らしく撫でながらニヤリと笑う中也にドキッとした。
「諦めて抱かれろ、、、、」