第12章 服を贈る理由
「はぁー、やっと終わったぜ。」
首領からの呼び出しで急遽任務を頼まれたのだ。
無事任務を終わらせ、拠点へ戻ってきたところだった。
の顔が見たくなったので、彼女の部屋へ向かっていたのだが、、、
??「、、、今度はお前から誘えよ。」
『うん、判った。織田作ありがとう。』
この話し声はとアイツだ。
---どういうことだ?
誘うとはどういうことだ?
会話の一部分しか聞き取れなかった。
俺の脳内では様々な憶測が過ぎる。
とアイツはデキてたのか?
まさか、、、太宰が許す筈がねぇ。
いくら友人であってもだ。
息を潜め、二人の会話に再び耳を傾けた。
『織田作、、、また、、、くれる?』
織田作「ああ。じゃあな」
肝心な部分が全然聞こえねぇ!!
隠れ乍ら二人を監視すると、少し驚いた顔をしたがすぐに微笑み返すアイツ。
はなんつったんだ、、、
"織田作、、、またデェトしてくれる?"
"織田作、、、また接吻してくれる?"
"織田作、、、また私のこと、、、抱いてくれる?"
妄想だけが広がった。
「ッ糞、、、、。」
そして勝手に落ち込んだ。
任務に行かなければよかったと心底後悔した。
そうすればはアイツに会うことがなかったのだから。
だがはアイツと出逢ってから変わった。
彼女を変えたのは間違えなくアイツ、、、織田作之助だ。
「俺じゃ無理か、、、、」