第27章 踊り子
オオババ様は入れ歯を装着した
「そもそも‥クムリ山は火山ではない!なのにあの時山の頂き近くで謎の大爆発が起きた‥」
「謎の‥」
「大爆発‥」
「そこは昔から‥天と地が出会う処と言われている場所‥」
「天と地が出会う処‥」
「あの!そこで見たんですか?黒いレックウザを」
オオババ様は頷いた
「爆発の直後!私は空をかけあげる黒いレックウザをみた!恐ろしい‥わざ‥」
すると入れ歯が外れてしまった
「大丈夫ですか?」
「ゴニョゴニョ」
「若いの!いい目だ!お陰で思い出したことがある!」
「髪の長い男‥大爆発によって‥太陽を遮られ‥三日三晩暗い空に覆われた‥そして‥ようやく光が差すようになった頃‥男が現れた‥学者のような風貌‥髪が長く‥異様な雰囲気をまとっていた‥」