第23章 本音
ジト目で彼を見ると、その反応を待ってましたと言わんばかりに悟はケラケラと笑って、私をまたベッドへと押し倒した。
同時に私の膣口に手を添え、指の腹で何度かこする。
既に濡れている私の膣口はすぐに悟の指を飲み込んでいく。
「すっげぇトロトロしてて気持ちいい」
「あっ、あっ……ん、んぁっ……」
「指ふやけそう」
ぐちゅぐちゅと音が聞こえて恥ずかしさがこみあげてくる。
「、見てこれ」
「な、なに……?」
「本気汁」
そう言って悟は私の目の前に掌を見せてくる。
粘り気のある汁が悟の手を汚し、指と指の間を繋いでいた。
かぁっと真っ赤に染まる頬。
「めちゃくちゃ感じてんじゃん」
嫌がる素振りも見せずに悟はそれを舐めとった。
「舐めんなよ‼きたねえ!!」
「汚いわけないじゃん。美味しいよ」
んなわけねえだろ。
オマエの舌どうなってんだよ、味覚障害か。
「すげえ……。どんどん溢れてきてる」
「も、うるさい……!!はやくっ……入れろよ……。もう、待てない、から……」
「いいよ。僕も限界だし」
悟はサイドテーブルからコンドームを取り出し袋を破ろうとした。
その手を私は掴む。
「それ、」
「ん?」
「今日は、それ……い、いらなぃ……」
「……っ」
ポロリとコンドームを落とす。
驚いてる悟の顔は若干赤くなってる。
「消毒、してって言った……。いらない、けど……でも、でも……オマエが、い、嫌なら……ごめん、違う……」
私は一体何を言っているんだろう。
確かにアイツらに触られた気持ち悪さを消してほしいって思ってたけど、別に中出しまで強要する必要はなかっただろ。
最悪だ。
どうしよう、どうしよう。
引かれた?
軽蔑された?
はしたないって、汚い奴だって思われた?
何で今日はこんなに頭が回らないんだろう。
「き、嫌いに……ならないで……」
悟に嫌われたら私は生きていけない。
嫌だ、嫌だ。
ポロポロと涙が零れる。