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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第20章 幸福







空港に着き、飛行機に乗り込む。
イギリス・ロンドンまで約12時間。
その間、仮眠や食事を済ませるのが妥当だがそれより先に訊かなければいけないのは、任務内容。

「今回の任務は"幸福"を捕まえて封印すること。口では簡単に言えるけど、これが結構大変で危険なんだよね」

窓際の席に座っている五条悟は長い脚をゆっくりと組んだ。

「"幸福"ってあの"幸福"のこと?姿かたちがあるのか?」
「ん~、あるっちゃあるしないっちゃない」
「どっちだよ」
「特級呪霊と言えばそうだし、特級呪物と言えばそうとも言える」
「曖昧過ぎて全然ピンとこないんだけど」
「だってそうとしか言いようがないんだもん」

もん、って……。
28歳男性が語尾に付けるな。

「それが何処から来てなぜ来たのか。誰にも分かりません。両面宿儺よりも前に存在しているという記述もあります」
「まじで?」
「もう何千年も前の事ですが、突如現れた"幸福"はとある文明を滅ぼしたと言います」

七海の言葉に私は驚いてしまった。

「"幸福"が滅ぼしたって、なんで?なんでそれで"幸福"って呼ばれてるんだ?」

文明を滅ぼしたのに、幸福と言われている意味がわからない。
それこそ宿儺みたいなものだったんじゃないのか。

私の問いに大人二人は少し間を置いた。
意味深な間だ。
言いずらそうな七海に代わって、五条悟が口を開いた。




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