第4章 対面
差し出された手を私は恐る恐ると握った。
触れたこいつの手はびっくりするほど熱くて、安心してしまった。
「じゃあ、自己紹介も終わったところで明日はお出かけします!」
「任務か?」
「違うよー。4人目の一年生を迎えに行くんだよ」
また、転入生が来ると言う事か。
女の子だって言っていたけど。
どうでもいいや。
伏黒は怪我を療養するために部屋に戻ると言い、虎杖は高専を案内してほしいと私に言ってきた。
「荷物整理は?」
「夜やればいいっしょ。今は探検したいんだよね」
「ガキかよ。お前絶対、遠足の前の日寝れないタイプだろ」
「よくわかったな!!」
「二人とも早速仲良くなって先生嬉しいなぁ」
「お前はついてくんなよ」
「なんで~。仲間外れ?いじめはよくないぞ」
「うっっっっざ!!!!」
3人仲良くなんで肩を並べて高専内を歩かなきゃいけないんだよ。
てかお前がいるならお前が案内すればいいじゃねえかよ‼
私の叫びは、誰にも届くことはなかった。