第17章 独占欲
一時的に帰宅部になった蜂楽とは、一緒に過ごす時間がだいぶ増えた。
期末テストを前に、放課後は毎日勉強会をした。
学年が違う蜂楽と生徒会室以外で会うのは、新鮮で嬉しくて、ドキドキした。
「プリーズ・キス・ミー♡」
「それテストに出るやつじゃないから。」
「テストじゃなくて今ココで♪キスミーヒア♡」
「図書室だから。シー。」
「んー♡」
「っ!?」
再び訪れた週末は、蜂楽の家で一緒に勉強した。
息抜きにゲームやサッカーもして。
それから……イチャイチャもしたり。
「あっ、なに?メガネ返して?」
「知ってた?メガネの夢ちゃんもエロいけど、外すともーっとエロいってコト♡」
「あはっ、なにそれっ。フツー逆じゃない?」
「だってえっちなコトする時はメガネ外すでしょ?今みたいに…♡」
週末のご飯は、また優さんと3人で食べた。
前より優さんと、仲良くなれた。
仕事中はイヤホンで音楽を聴いている優さんだけど、“行為”の声が聞こえてないかちょっと心配。
「あっ…ダメぇ、聞こえちゃ、ん、んっ…」
「いーじゃん、もう公認なんだし♪誰だってするコトでしょ?コッチのお勉強もしよーよ♡」
「んゃっ…恥ずかし、あっ、そこぉ…」
「はぁ…♡早く夢ちゃんと全部繋がりたいよ♡」
私だって毎日毎日
そう思わない日なんてないよ。
じれったい……早く……
廻の全部を、受け入れたい。
“つか夢ちゃん、絶対ハジメテじゃないよね?”
あの時のこと、後ろめたく思ってたりする……?