第11章 day8 荼毘 死柄木弔
荼毘side
目尻が気持ちよさそうに下がる
熱っぽい瞳からは涙が溢れて
必死にキスに応えている
コンプレスが飲ませた最強の媚薬とやらはまだまだ効き目がきれないようで
自分がヒーローだった事も
俺たちがヴィランだった事も忘れて
無我夢中で男を求めて
ただひたすらに身体を重ねあう
「地獄の底まで落ちてこい‥」
『ぁっ‥らめっ‥‥おく‥‥そんな‥っ‥‥』
「死んでも離さないからな」
『〜っ!!』
グッと奥深くまで挿入して
腰を掴んだまま
何度目かも分からない欲を吐き出した
俺達の熱気と共に上がっていく浴槽内の気温
顔を真っ赤にしたヒーリングガールがぐったりと俺にもたれかかる
「もう限界か?」
そう聞くと答える気力もないのかこくこくと小さく頷いている
「限界を超えるってやつ‥ほら‥あれ‥‥」
『〜ッ‥!!ま‥まって‥‥もう‥‥だめ‥っ』
「プルスウルトラ?だっけ?もう少し頑張ろうな?」
『〜ッ!!』
ぐったりと俺に抱きついたままの身体にまた昂りをぶち込んで
激しく腰を打ちつけるとお湯がバシャバシャと溢れ出す
『もっ‥だめっ‥‥ほんと‥にっ‥‥きもち‥‥すぎてっ‥‥身体おかしくなちゃうっ‥‥!!』
「それは良かった」
『あついっ‥‥とけちゃ‥っ‥‥う‥っ』
びくんびくんと激しく身体が跳ねて
本当に熱いナカが俺のモノを締め付ける
ゾクゾクするほど気持ちいい快楽にグッと目を細めると
ふいに細い指が俺の髪をさらりと撫でて
視線が絡み合う
『その瞳‥‥しってる‥‥この‥‥か‥みも‥っ‥』
意識は混濁としているはずなのに
何かを見透かすような澄んだ瞳
目が逸らせなくなる
「おーい‥‥そろそろ俺の番でいいだろ?」
死柄木が痺れを切らして立ち上がる
「はいはい‥」
仕方なくナカから自身を引き抜くと同時に
死柄木が奥深くまで挿入する
『弔くんっ‥‥!!も‥‥っ‥らめ‥‥‥』
そう言うとあっという間に意識を飛ばして今度こそぐったりと深い眠りについてしまった