第18章 【呪術廻戦】DOOR【2】
「一緒にって……虎杖お前結婚したのか?」
「結婚はしてないよ。同棲してる」
「「「「同棲⁉」」」」
「悠仁、ホモだったのか⁉」
「違うよ、悟」
的外れなセリフを吐く五条にツッコミを入れながら、彼らは虎杖の言葉に耳を傾ける。
5年間付き合ってそして同棲して4年。
かれこれ9年はずっと一緒にいるという虎杖。
結婚式を今さら挙げることはしないと言うが、夏油や東堂は挙げるべきだと言った。
それでもただ笑って追加のお酒を注文してごまかす虎杖。
その時、「あっ」と誰かが声を上げた。
「俺も一つ思い出した」
「なんだい、葵」
「ブラザーたちが童貞君って呼ばれていたこと」
余計な事を思い出してくれたな、という表情をする伏黒だったがもう遅い。
夏油や五条はゲラゲラと笑いながら「あったね」と話している。
流石にもう大人である彼らは童貞ではないが、それでもあの時つけたあだ名は酷かったとか、関節キスで妄想して抜けるなんてありえないとか。
そういう自分たちの若く苦い思い出を語っては、声を上げて笑う。