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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第31章 愛する人の為、、、  太宰治、織田作之助


気絶しているの頭をそっと撫でる太宰。

太宰「、、、愛してる。こんな愛し方ですまない」

太宰はを愛していた。

に告白された時、太宰はあまりに滑稽な告白をする彼女に笑いが止まらなかった。

心の底から笑った。

彼女となら生きて行ける、、、そんな気がしたのだ。

と過ごす日々は幸せだった。

ずっとこの幸せが続いて欲しい、そう願っていた。

ところが、彼女と過ごしていく中でへ執着する自分が恐ろしくなったのだ。

いつか彼女を殺してしまうのではないかと、、、

そんな恐怖が太宰を襲ったのだ。

だから、に嫌われようと彼女に最低なことをしたのだ。

然し、はそんな太宰でさえも受け止めてくれた。

早く嫌いになってくれ、、、そう何度も願った。

ところがあの日、織田作と話しているを見て嫉妬したのだ。

やっと嫌いになってくれたのに、あの日から頭の中ではのことばかりだった。

に呼び出された時は覚悟していた、受け止めようとも何度もした。

でも彼女を目の前にした途端、失いたくなかった。

そこからは本能のままにを抱いた。

の頬には涙の跡がくっきりと残っていた。

そっと涙の跡に口付けをし、太宰は部屋を立ち去ったのであった。





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