第37章 FRIENDS
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よほどはしゃいだのだろう。
帰りの車で寝こけていたルフィとウタは、夕飯の用意ができる間にお風呂を済ませ、夕食が片付く頃には何度もあくびをしていた。
リビングの布団で深く眠る二人。
「ジウ」
部屋の照明を落とし、キッチンで作業していたジウは、玄関に続く扉から手招きするシャンクスに、なに?と歩み寄った。
廊下にジウを連れ出すと、顎を掬って深いキスを落とす。
長いキスがようやく終わって抱き合う体温が高い。
「悪い...少しだけだ」
少しだけ、と唇が首筋に這い、鎖骨の少し下辺りに吸引の感触。
寝巻き代わりのスウェットを捲り上げ、レースが施されたキャミソールの谷間に顔を埋めるシャンクス。
「辛くない?」
膝立ちでも中腰でもない姿勢で、胸元に居座る赤髪を梳く。
答えだと言うように、両足の膝をついて、腹のあたりに顔を埋める。
キャミソールを捲られた脇腹にちぅっ、と吸い付かれると擽ったい。
「っふっんんっ」
零れそうになった笑い声を手のひらで受け止める。
「あっ」
擽ったさに無防備になっていたハーフパンツをずり降ろされ、ちょっと!と慌てて手を掴む。
大きな手でその手を指で絡め取られ、腰骨の少し上、ヒップラインのはじまりあたりを甘噛される。足の付根側からショーツに入り込んだ温かい手がムニムニと尻頬肉を強く揉みしだく。
「ちょっと、じゃ、ないぃ」
潤んだ瞳を閉じ、手で声を殺すジウ。
空いた手は、身体中にいやらしく口づけるシャンクスの髪を掴む。
片足を肩に掛け、真っ白な内腿に濃い跡をつけたシャンクスは、至近距離で眺めるそれをうっとりと指先で撫でる。
「えっち、しないよ?」
ダメ押しに言うジウに、わかってる、と抱きつく。
「あのぬいぐるみ、どうするんだ?」
「ん?んー、どこを定位置にしようなぁ」
コツ、とぶつかった額。
スリ、と鼻先を擦り付けるシャンクス。
「玄関と枕元と棚、どこがいい?」
「枕元、かベッドの隣」
即答したシャンクスに、わかった、と笑うジウに、もう一度だけ、キスした。
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