第4章 6つのお題から自由に選択
「沢渡、お前もだ」
「は…?」
突然声をかけられた彼女は何の事かわからず、呆けた声を出してしまった。自分もとは一体何の事なのか。
相変わらず義勇の言葉の真意が掴みきれない七瀬は、脳内をたくさんの疑問符で埋め尽くしていく。
「義勇さん、七瀬もって事はもしかして…」
「部屋はたくさんあるから、問題ない。稽古を始めるのであれば少しでも早い方が良い」
何よりお前達の作る鮭大根は美味い。
水柱はそれだけ言うと、自分の木刀だけではなく、炭治郎と七瀬が手に持っていた木刀を回収し、屋内へと入っていく。
「えー…私も継子になるって事…? これって決定事項なの?」
「俺は七瀬も一緒で凄く嬉しいぞ!これからよろしくな」
にっこりと満面の笑顔を向ける炭治郎に鼓動が跳ねる七瀬。
こうして彼女は炭治郎と共に、水柱・冨岡義勇の継子になるのであった ———