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イケメン戦国《私だけを囲うひと》

第8章 恋仲になりまして






「……光秀さん」

自分から、名前を呼んでいた。

その瞬間、
わずかに、目が見開かれる。

「どうした」

「……もっと」

言った瞬間、息が止まりそうになる。
でも、止めなかった。

「近くに、来てほしいです」

一瞬の、静寂。
次の瞬間。

「……は」

小さく、息が漏れるような笑い。

「ようやく、言ったな」

その声が、少しだけ低くなる。

「なら、望み通りにしてやる」

今度こそ——
迷いなく、引き寄せられる。
腕の中に、閉じ込められるように。

「……っ」

優しく。
まるでその中に閉じ込めるように抱き寄せられて、胸がいっぱいになる。

「これで、いいか」

耳元で、静かに問われる。

「……はい」

さっきよりも、ずっと自然に答えられた。

すると。
「なら、覚えておけ」と、少しだけ声が柔らいだ。

「お前が望めば、いくらでもこうしてやる」

「……っ」

胸が、熱くなる。

「だが…、言わねば分からん」

「……はい」

「次からは、遠慮するな」

低く、優しく言われて——

「恋仲なのだからな」

その言葉が、やっと
ちゃんと胸に落ちた気がした。



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