第7章 初めまして雄英のみなさん
『黒霧!!!!なんで邪魔するのっ!!!!』
気づけば私は弔くんたちの元にいた。そこには倒れたイレイザーヘッドと生徒も3人いる。
「、だめです。いくらあなたでもオールマイトには敵わない。」
黒霧が周りに聞こえないように、頭のモヤ部分を伸ばして私の首にマフラーのように巻きつくようにして小声で話す。
『んっ......くすぐったい黒霧...』
「なんでお前はそう、攻撃的なんだ......お前はもうそこで見てろ。すぐにやつが来る」
『ううう......』
弔くんがそう言った側から、オールマイトは一瞬でこちらへ向かいイレイザーヘッド、生徒を助けるついでに次々と手下を倒していく。
何あの速さ......何も見えなかった...
無鉄砲にアレとやり合おうとした自分が情けなくなった。
『っしょっと......』
もう、自分の出る幕はないだろうと思った私は弔くんから少し離れた後ろの場所で座ってみてることにした。
あ.........
『黒霧、あれ逃げちゃうよ。』
イレイザーヘッドを抱えた、緑色の髪の毛の男の子と葡萄のような頭をした子を指差して黒霧に言う
「えぇ。イレイザーヘッドは負傷、目的はオールマイトなので放っておいて大丈夫かと。」
『そう。』
目にも止まらぬ速さで、火花を散らしている脳無ちゃんとオールマイトに加勢しに行く黒霧。
「フッ...脳無の個性はショック吸収。打撃は全て無効だ...」
「わざわざサンキュー!!そう言う事ならやりやすい!!」
そう言ったオールマイトが脳無ちゃんにバックドロップをしかけるが、黒霧の咄嗟のワープで脳無ちゃんの上半身だけがワープをしオールマイトの腰に爪を立てる。
「ぐはっ!」
「いいぞ、黒霧......やれ......」
「私の中に血や臓物が溢れるので嫌なのですが、あなたほどの者ならば喜んで受け入れましょう。」
ワープゲートに半分入ったままのオールマイトの身体をゲートを閉じて、身体を引き裂こうとしている黒霧。
っ!!
『黒霧危ない!!』
私は視界の端から、先程イレイザーヘッドを担いでた男の子がこちらに走って戻ってくるのが見えて咄嗟に叫んだ。