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《赤井夢》Happiness{R18}

第50章 同行




『えっ、と…
どうして私にそんな大事な事話してくれたんですか?
江戸川くんにも話してなかったのに…』


「お前は俺が黙っていたら何も聞いてこないだろう。
この間のように拗れるのは二度とごめんだからな…」




そう話した時の赤井さんは私から視線を逸らしてて…

その言葉だけで私への愛情が伝わってくる。





『話してくれたのは嬉しいですけど…
私が何か聞くことで
赤井さんのお仕事の邪魔になったりしませんか…?』


「だからそんな事は気にするな。
…だが美緒には俺達が追ってる組織に
関わらせたくないとは思っている。
父の消息が絶たれる前に届いたメールには
とんでもない奴らを敵に回したと書かれていたからな。」




そうだよね…
灰原さんに少しだけ聞いたことがあるけど
人を殺すことに何の躊躇もない人達の集まりって言ってたし。




組織の事については
確かに怖くて不安な気持ちは少しあるけど…





『じゃあ…これからも私の事、守って下さいね?』

「…っ」





私は赤井さんがそばにいてくれるから
そんな組織が身近にいても不思議とそんなに不安はないんだ。


だから安心して赤井さんの側で笑っていられる…

今だって私を思ってくれている赤井さんの気持ちを聞けただけで、すごく幸せだから。





「美緒…」

『はい?…っ、!?』





返事をすると同時に赤井さんの優しいキスが降って来て
驚いているうちに唇は離れていた。





『なっ…え……!?ここ外ですよ…!?』

「…お前が可愛い事を言うからだ馬鹿。」




言ってない!絶対言ってない…!!
誰かに見られたらどうするんですか!




「心配しなくても誰も見ていない。」


また出たエスパー機能…
私の心をいつも簡単に読むんだから…





『あ…そういえばさっきの電話の相手って…』

「ああ、ジョディに車を持ってくるように頼んだ。
恐らくそろそろ…」




赤井さんが話している途中
少し離れたところから赤いスポーツカーが走って来て
それは見覚えのある赤井さんの車で
私達の側に止まると運転席にはジョディさんの姿があった。



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