• テキストサイズ

《赤井夢》Happiness{R18}

第50章 同行




阿笠さんの自宅の玄関から中入ると
江戸川くんも来ていて、灰原さんと阿笠さんの3人で
パソコンの画面を見ながら険しい顔で話しており
私と昴さんに変装した赤井さんが入ってきたことに気付いていないようだった。



会話の内容は
今朝奥穂町で殺人事件があり、その被害者が阿笠さんの発明したハサミを握ったまま亡くなっていて
そのハサミの説明をしに現場に来て欲しいと警察から頼まれているそうだ。





「よろしければその事件…私と美緒さんも
同行させてもらっても構いませんか?」


『え…!?』


…なんでまた私も!?





阿「昴さんと若山先生!なんで…!?」

「少々肉じゃがを作り過ぎてしまったようで…
お裾分けに来たんです。」

阿「い、いや…そうじゃなくて…何で事件現場に?」

「その事件…気になる所がありまして…」



気になる所…?



っていうか殺人現場なら
私は行かない方がいいんじゃないかな…


部外者の私が行ったら警察の人に怒られない…?




コ「んじゃ、早くその現場に行ってみようぜ。」

哀「ええ、そうね。」



 
江戸川くんと灰原さんが話しているところで
昴さんは肉じゃがの入ったお鍋をテーブルに置き
灰原さんは来なくてもいいと伝えていた。





「君は1人で留守番できますよね?」

哀「…いいけど、
1人で残ってこの肉じゃがを毒味すればいいのかしら。」




ど、毒味って…

それなりに美味しく出来たと思うんだけどな…





哀「この前あなたがお裾分けしてくれたクリームシチュー、
野菜が全然煮込まれていなくて
まるで盗聴器でここの会話を聞いてて
事件に関わるために慌てて作りかけの料理を持って来たって感じだったわよ?」




…赤井さん、そんなことしてたんですか。

それなら灰原さんに警戒されても無理ないよ…。




「そんな、まさか…ただ料理が不得手なだけですよ?
でもご心配なく。今回の肉じゃがは
美緒さんが作ったものですから。」

哀「…先生、そうなの?」

『へっ?あー…うん。一応味見はしたけど
煮込みが足りなく感じたら
好みになるまでもっと煮てもらっても大丈夫だよ?』



灰原さんにそう伝えたら
私の料理なら大丈夫だと安心してくれたようで
それ以上は何も言われなかった。



/ 762ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp