第49章 酩酊 ✴︎
『うー……ん……ん?』
目が覚めると私はベットに横になっていて
少し体を起こすと頭がズキズキと痛んだ。
『!!いっ…たぁ……』
っていうか、私今まで何してたんだっけ…?
ジョディさんと2人でご飯食べながら
美味しいカクテルを飲んだところまでは覚えてるけど…
……その後は?
全く記憶がなくて必死に思い出そうとしていると
自分が今何も衣服を着ずに工藤邸の寝室にいることに気付いた。
…そして私の隣には、
同じように裸の状態の赤井さんが眠っている。
『っ、え…!?なんで赤井さんが!?』
1人でパニックに陥っていると
眠っていた赤井さんの目がパチッと開き目を覚ましていた。
「ん…起きたのか…」
『あ、あの…赤井さん…。私は一体何を…』
「…なんだ、何も覚えていないのか?」
はい、全く覚えがありません…!
お互いに衣服を着ていない裸だし
なんか体がめちゃくちゃダルいし…
確実にシたことは分かるんだけど
一体どうしてそんなことになったのかが分からない…
『うっ…頭いた…』
「二日酔いだろう。
全く…あんな状態になるまで飲むからだ。」
『あ、あんな状態…?』
恐る恐る尋ねると、赤井さんはベットから少し体を起こして
昨日の私について細かく説明してくれた。
…話を聞いている途中から
顔から火が出るかと思うくらい恥ずかしくて
私が自分から赤井さんを求めた事に衝撃を受けた。
『ほ、本当に私がそんなことを…?』
「ああ…証拠もあるぞ?」
『え……、っ!?』
赤井さんは体にかかっていた布団を捲り
逞しい上半身を私に見せてきた。
そこには無数の赤い痕……
だけでなく、私が付けたであろう歯型まで残っていた。
『ご、ごめんなさい…!
お酒に酔ってたとはいえ、私はなんて事を…!!』
「謝る必要はない。
昨日は俺もかなり暴走してしまったからな。」
確かに体はすごくダルいし、喉も痛い……
寝たのは朝方近くと言われたし
それだけ激しくされたはずなのに、なんで私は覚えてないんだろう。