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《赤井夢》Happiness{R18}

第46章 心痛




しばらくバスに乗り、停留所で降りてから少し歩き
ホテルについたところでジョディさんに電話をかけた。



『あ、もしもしジョディさん?
今ホテルのロビーに着きました。』



ジョディさんに少し待ってて、と言われ
ホテルのロビーの淵の壁に持たれながら待っていると
私の元に1人の男性が近づいて来て…


その人は私の前で立ち止まり、ジッと顔を見つめられた。






『?あの…』

「…あんたが美緒?」

『え?は、はい…そうです、けど…』



その男性は黒髪だけど外国人のようで…

初めて会う男性に名前を知られていて戸惑っていると
懐からFBIのIDを取り出して私に見せた。




「FBIのアーロンだ。あんたが電話で
ジョディさんの名前を呼んでたから声をかけた。」




心の中で納得していると
アーロンさんはなぜか鋭い目付きで私のことを見てきて
体がビクッと震えてしまった。






「あんたさ…
どういう神経してジョディさんと仲良くしてんの?」

『え…?ど、どういう意味ですか…?』

「赤井さんの恋人であるあんたを見て
ジョディさんが何も感じてないとでも思ってんのかって聞いてんだよ。」

『…はい?』




アーロンさんの言っている意味が分からなくて
頭の中で混乱していると、呆れたように大きなため息をついていた。



「まさか知らないわけじゃないよな?
赤井さんとジョディさんが昔…恋人同士だったってこと。」





え…





赤井さんとジョディさんが…?






過去に…付き合ってたってこと…?






今まで知らなかった事実を聞かされて
心臓がドクドクと嫌な音を立てているのが分かった。





『そう…だったんですか…』



混乱した状態のままじゃそう答えるだけで精一杯で
私の反応を見たアーロンさんは驚いていたようだったけど
私に対する態度は厳しいまま変わらなかった。







「赤井さんに潜入捜査の命令が下された時、
あの2人は別れたんだ。でもジョディさんは…
ずっとあの人の事を特別に思ってたんだよ。
俺はずっと近くで彼女を見てきたからな。」

『…。』






じゃあジョディさんは
赤井さんが宮野明美さんと恋人同士でいる時もずっと…

赤井さんのことを…?



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