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《赤井夢》Happiness{R18}

第43章 謝意




「安室くんのことは本当に気にするな。
だが、できるだけ俺が日本に帰るまでは
彼に会わないように気をつけろ。もし会った時は
組織の事を聞かれても何も知らないと言い貫け。」


『分かりました…。
ポアロ付近には近付かないようにします…!』


「そうしてくれ。もし困った事があれば
時間など気にせずいつでも連絡してこい。いいな?」


『はい…。あの、赤井さん…』

「ん?」

『お仕事頑張って下さい……







早く…会いたい、です…』



「っ……俺を仕事で使い物にならなくする気か。」




そんなつもりはなかったんだけどな…

ただ赤井さんが好きすぎて
気づいたら勝手に会いたいと口にしていただけ。






「…俺も…早くお前に会いたい……また連絡する。」





電話口で同じように会いたい、と伝えられると
電話はすぐに切られてしまった。




『もー……言い逃げするとかずるい…』




かっこよすぎるあの声で、会いたい…なんて言われて
電話を切った今でも心臓の音が早くてうるさい。



電話で赤井さんと話す前は
安室さんのことで悩んでたけど……

少し話しただけでこんなにも心が軽くなるなんて
我ながら単純だと思う。


…いや違うな、きっと赤井さんの包容力が並外れなんだ。




『とにかく…赤井さんが帰ってくるまで
安室さんには会わないように過ごそう…』




組織の事を再び聞かれても誤魔化せる自信なんかないし…





『あ…江戸川くんに相談してみようかな…。』




きっと彼なら私が安室さんと会わないように
何かいい策を考えてくれるはずだし
私の事を聞かれても上手い事はぐらかしてくれるかも。





休み明けに相談することに決めて
私は翌日の休日…外出は避け、家に引き篭もって過ごした。









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