第4章 愛情いっぱい塩むすび
この日は仕事がお休みなんだけどお店の手伝いを募集したら何人かの女性が一緒にやりたいと言ってきたので話を聞くことにした。
「いらっしゃい。」
「よろしくお願いします。」
まずは簡単に自己紹介をしてもらい、そこからお米や料理への情熱について聞いて行った。
「好子っていいます。張り紙を見て働きたいと思いました。」
好子さんという女性はハキハキしていて元気がありそうだなと思った。
「うちのおむすびの具は私独自で考えたものもあります。丁寧に教えていくので学んでいってくださいね。一週間に一度は仕込みの時間を設けるのでお時間あればお店に来て頂いて手伝ってもらえると嬉しいです。」
「わかりました。」
「小判の支払いは使用期間を過ぎてからにしようと思います。とりあえず一ヶ月様子を見たいので働きぶりを見させてください。それから今後の方針をご本人と一緒に決めていきたいと思ってますがそれでもよろしいですか?」
私の問いに好子さんは頷いてくれた。
次に来てくれたのが舞子さんという女性。
「よろしくお願いします。」
「おかけになってくださいね。」
好子さんと同様に自己紹介をしてもらい、同じ説明をした。それから色々と話を聞いた。
次に来たのが詠子さんという女性。この三人を採用することに決めて私も合わせて四人でお店を切り盛りしていくことになった。また、詠子さんは仕事熱心なようで私が作っている歯ブラシと歯磨き粉も一緒に作りたいと言ってくれたが、そちらは私が一人でやると決めていたので丁寧にお断りした。
翌日もお店は開店。お手伝いさんがいてくれているので仕事もスムーズに進んでいった。