第6章 ロキ 「故郷だから」
するとミラちゃんに便乗してレビちゃんも。かき氷をすくいながら呟く。
「私も思ってたんだけど…。あの人にとってリリスちゃんと私達はちょっと違うと思うんだよね。なんて言ったらいいか分かんないけど…」
私はレビちゃんまでそんなこと言うか、と見上げる。2人は私の赤い顔を見てくすくす笑いながらツンツンつついてからかってきた。
ーーー
少ししてからレビちゃんはジェット、ドロイと一緒にクエストに、ミラちゃんは接客に行ってしまった。
カウンターに1人残った私は突っ伏して考えた。
……もし私とレビちゃん達が違うならそれは私のことを意識してないっていう事。
2年前、ロキさんに初めて出会った頃。あの頃の私はだいぶ尖っててよくロキさんにからんでいた。
ロキさんはそんな私にも優しくて、いつも私の愚痴を聞いてくれていた。そう言えばフェアリーテイルに入ったのもロキさんが勧めてくれたからだった。
ほんとに周りの人と私が違うのなら、ロキさんは私の事を女性としてじゃなくて妹みたいに思っているのだろう。
「んー…...、しょうがないよね」
「何がしょうがないの?」
前髪をぐしゃっと手でかきあげると誰も居ないはずの横の席から声をかけられる。あの甘い声。
「……なんでもないです。ロキさん」
私が顔を上げずにその声に答えるとそっかぁ、と微笑んで頭を撫でてくる。
こういうところが本当に嫌だ。
パッと違う方を向いて口を尖らせながら聞く。
「周りにいた女性たちはどこに行ったんですか」
「ん?ああ、皆家に送り届けてきたんだ。」
へえ、と聞いておいて小さい相槌の私にロキさんはふふ、と笑って。
「……それより僕はカナタちゃんに嫌われるようなことしちゃった?顔見せてくれないね」
私の髪を少しとってクルクルと回して遊んでいる。
何してんだこの人は。私はロキさんでこんなに悩んでるのに。完全に逆ギレ。
「…だ」
「ん?」
返事を嬉しく思ったのかロキさんは私の髪を触ったまま首を傾げる。
「…やだ!!いっつも期待させてからかってばっかり…!こっちの身にもなって!」
いつもからかってくる御礼に今日くらいは言ってやる、くらいの感覚だったけどなんか気持ちが乗りすぎて机まで叩いてしまった。